(c) 柳史一郎/神田たけ志・竹書房
セルビデオ版
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●INTRODUCTION
桜井章一(清水健太郎)は、退治した雀クマから「チャンプ」と呼ばれる男の噂を聞く日々が続いていた。不思議な出会いをした南雲成人(加納竜)が、章一の第一印象通りメキメキと腕
を上げ、代打ちの中で常勝の神話を築き上げたのだ。
その頃、章一は京子(立原麻衣)という女性デザイナーと付き合っていた。ある日、京子が父親に引き合わせる。京子の父親こそ戦後
焼け跡の伝説の売人「モーさん」(坂上二郎)だった。モーさん
は瞬間的に、章一を“新宿の雀鬼”だと悟った。そして、桜井が勝ち続けることに苦しんでいることも、初対面で悟ったのである。「娘が愛した男が苦しんでいるのであれば、儂が負かせてやろう」モーさんは、全力で章一に襲いかかり、章一も真剣勝
負でそれを受けとめた。かくして、章一とモーさんの数ヵ月にわたる死闘が続いた。そして、モーさんは一勝も出来ないまま、
心臓発作で他界する。
「俺が殺したようなものだ! 麻雀なんてクソ食らえ!」生まれて初めて師匠と呼べる筈だった老人の死
に、章一は消耗した。荒んだ章一の元に、推定賭け金数百億の
超大型代打ち麻雀の話が舞い込む。仕掛人は、“チャンプ”こと
南雲成人。西の阿修羅(安部譲二)、東の神様(土田浩翔)と共に、事実上の代打ち麻雀日本一決定戦を開催しようとしている
のだった。章一は勝敗に関係なく、この試合で引退を決意する。果たして麻雀頂上決戦の行方は…?
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